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私とつかさの18回目の誕生日を明日に控えた、今は金曜日の朝。 「お、お姉ちゃん。こなちゃん待ってなくて良いの?」 「うん」 「でも、今日は来ると思うから・・・って、待ってよお姉ちゃん」 昨日とは正反対に少しでも早く学校に行こうとする私。 別にこなたが嫌いになった訳では無いわよ。原因は昨日の深夜か、今日の早朝に見た夢。 思い出しただけで体が震えてしまうほどの恐い夢。 その夢には、こなたも出てきた。 変な感じ。辺りが真っ暗で自分の場所だけ明かりが照らされてる。 例えばスポットライトみたいに・・・そっか。これは夢ね。なら納得だわ。 でも、何でこんな夢を見ているのかしら・・・なんて考えても仕方ないわね、夢だもの。 『かがみ』 不意にこなたの声が聞こえたと思った次の瞬間。今まで真っ暗だった目の前に光が差し込み、そこに無表情のこなたが居た。 夢の中ぐらい愛想良くしなさいよ。 『もう、かがみに迷惑かけない』 何言ってるのよ。 『もう、かがみを怒らせない』 だから、何言ってるのよ。 『もう、かがみの事を考えない』 それ、どういう意味よ。 私の疑問なんて無視して、無表情のこなたは言葉を繋げてくる。 『だって、私とかがみは他人だから。他人なら、お互いに喧嘩することもない』 ちょっと待ってよ。 『だから、私に話しかけないで』 納得出来るわけ無いじゃない。 『それだけ』 それだけって・・・ 目の前のこなたは表情を崩すことなく、私に背中を向けて遠ざかって行く。 待ちなさいよ、こなた! こなたの前に立ち塞がった瞬間、心の奥から湧いてきた恐怖心。 覚えているのはそこまで。 あの恐怖心が何だったのか、そもそも恐怖だったのかさえ分からない。 分からないけど、こなたの事を考えると、あの夢を思い出してしまい恐怖で自分を見失いそうになる。 こんな状態で、こなたに会う事なんて出来ないわよ。 「私、何やってるのかしら」 こなたに会わないようにする為、休み時間毎に校庭へ足を運んでいる自分に自嘲してみたが、現状が変わるわけでもないわよね。 「次の授業が終われば、帰りのHR。あと少し・・・」 こなたから離れたい。 自分でも信じられないけど、そんな事ばかり考えていた。 どうして、あんな夢を見ちゃったのよ。 ふと気付けば、エアコンが治った自分の部屋のベッドに寝転がっていた。 「あれ?どうやって帰ってきたんだっけ・・・というか今日の授業、受けた?」 やばい、重症だわ。 空が茜色に変わり始めた頃、自己嫌悪に陥っていると机の上に置いていた携帯がバイブレーション機能をフルに発揮し始めた。 「電話?」 ディスプレイを見ると峰岸からだが、今は人と話す気分じゃない。 だけど無視する訳にもいかないわよね。 「もしもし?」 『あ、柊ちゃん?今どこにいるの?』 「自分の部屋だけど。どうかしたの?」 『えっと・・・今から会えないかなと思って』 何の用だろ? 「別に良いわよ」 『よかった。それじゃ一旦、電話切るね』 電話が切れたと同時に玄関のチャイムが鳴ったけど・・・まさかね。 「急にごめんね、柊ちゃん」 その『まさか』だった。 携帯を机の上に置いたのと同時に、ノックも無しに部屋のドアが開き、廊下には峰岸と日下部が居た。 「どこから電話したのよ」 「玄関の前から」 笑顔を崩さずに部屋に入ってくる峰岸を見ていると、深く考えたら駄目な気がしてきたわ。 「どうしたのよ、日下部?」 いつもボーイッシュで元気だけが取り柄の日下部が、俯き加減で元気がない。 お腹が痛いのかな? 「なあ、柊。ちびっ子と喧嘩したんだって?」 第一声がそれですか。 「うん、まあ。でも、どうして知ってるのよ」 「放課後。妹ちゃんが教室に来て、泉ちゃんと柊ちゃんの事を話してくれたの」 日下部に代わって、峰岸が説明してきた。 「それで、喧嘩の原因って・・・」 笑顔だった峰岸が、日下部に負けず劣らずの俯き加減になってしまったのを見て、何を話そうとしているのか理解できた。 「あやの・・・私が言うよ」 峰岸が俯いたのとは逆に、日下部が顔を挙げて真っ直ぐな視線を私に向けてくる。 何だろう、この胸騒ぎは。 「私・・・柊の事が好き」 な・・・なんですとー! いや、ちょっと待て。それはつまり、そういう事なの? って言うか、喧嘩の話はどうしたのよ。 傍から見たら、相当間抜けな顔をしているに違いない私を直視する日下部。そんなに見られても困るんだけど。 「えっと・・・いつから?」 何聞いてるのよ、もっと他に聞くべき事はあるでしょ。 「2年位前だと思う。柊が楽しそうにちびっ子と話しているのを見ていたら、心の中に霧みたいのが広がって。 その正体が何なのか考えたら直ぐに気づいたよ」 2年前って、こなたと知り合った時だ。 確かに、その時から日下部達よりこなた達と過ごす時間が多くなったような気がする。 「柊とちびっ子が喧嘩して、私達と話す時間が増えて嬉しいとか思ったり。最悪だよ私」 そんな事、無いわよ。 「でも、喧嘩して落ち込んでる柊を見るのが辛くて。柊には笑顔で居て欲しくて・・・」 少しずつ涙目になってくる日下部の手に、峰岸の両手が優しく包むように触れている。 「だから!ちびっ子と仲直りして、いつもの柊に戻ってよ!」 私だって戻りたいわよ。でも 「こなたが許してくれるかな」 私の呟きを聞いた峰岸が、軽く微笑んだ。 「大丈夫だよ。泉ちゃんはいつも、柊ちゃんの事を考えているから」 こなたが? 「火曜日の放課後。覚えてる?」 それって、ゲマズに行こうって約束した日だ。 「柊ちゃんが教室を出て行った後、泉ちゃんが来てね。40分くらい一緒に待ってたんだよ」 「え・・・でも、こなたは約束を忘れたみたいな感じだったけど」 「気を使ったじゃないかな。泉ちゃんの事だから」 そんな・・・ 「柊ちゃんが鞄を持って出て行ったから、もう戻ってこないかと思って。それで泉ちゃんと帰る事になったんだけど。泉ちゃんから何か聞いてる?」 「何も聞いてないし、話してくれなかったわ」 『そっか』と、峰岸が呟いた気がした。 「泉ちゃんと一緒に、柊ちゃんの誕生日プレゼントを買いに行ったんだよ」 「こなたが・・・私のプレゼントを?」 「うん。泉ちゃんがね 『高校生活最後の誕生日だから、かがみが喜んでくれそうなのを選びたいんだけど。私はイマイチ分らないから一緒に選んで』って言って。 それと『かがみには内緒にして』と言われてて。今まで黙っててごめんね」 話を聞き終えた私の脳裏に走馬灯の如く、こなたの色んな表情が浮かんでくる。 笑っているこなた。真剣なこなた。惚けたこなた。悩んだこなた。そして最後には悲しんでいるこなた。悲しませたのは・・・私。 「こなた・・・グス・・・こなたぁ」 涙を零しながら、私は強く想った。 『こなたに会いたい』と。 会って、何がしたいのか分らない。 謝って許して貰いたい?他愛もない世間話をしたい? どれも違う気がする。今はただ、こなたに会いたいだけ。 「柊ちゃん、行ってあげて。泉ちゃんが待ってるから」 「待ってる?」 「うん。泉ちゃんと柊ちゃんが最初に出会った場所で待ってるから」 財布と携帯電話を持って、自分の部屋を出ようとした時に大切な事を思い出した。 「日下部・・・ごめん!私、日下部の気持ちには答えられない」 日下部への返事を忘れていた。そして 「ありがとう」 それだけ言って、私は走った。茜色から群青色に変わり始めている空の下、こなたと最初に出会った場所へ向かうために。 コメントフォーム 名前 コメント
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192cm 87kg 強さをスタークに褒められる。
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2年 SF 173cm 80kg 愛称「アキレス」。 中学時はバスケ部でぶっちぎりのエースとなり、脚力の強さが帝国スカウトの目に止まる。 帝国に入学し、彼女が出来ない事に喚きながらも僅か1ヶ月で一軍へ昇格、プレーも決して気を抜いていない。 1軍内ではヘラクレスに並ぶムードメーカー。
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タカヒトシンノウヒユリコ(崇仁親王妃百合子) 皇族の系譜に登場する女性。 関連: タカヒトシンノウ(2) (崇仁親王、夫) ヤスコナイシンノウ(9) (甯子内親王、娘) トモヒトシンノウ(4) (寛仁親王、息子) ヨシヒトシンノウ(5) (宜仁親王、息子) マサコナイシンノウ(8) (容子内親王、娘) ノリヒトシンノウ(2) (憲仁親王、息子) 別名: タカギユリコ (高木百合子)
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392 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/06/04(水) 18 39 04 ID ??? そういや、俺も妖魔初GMのときに困ったことがあったなあ。 PLからはどんなPC作るか確認はとっていたんだ。 和マンチな先輩がつくったPCは魔法使いの爺さんという妖怪。 妖術妖力をほとんど持っていない代わりに、追加体力(疲労点)と高レベル技能で魔法を使うキャラだった。 魔法覚えていい?とも聞かれていたので、二つ返事でOKを出したんだが、これが間違いだった。 ボディーガードしていた娘さんが狼男に攫われ、娘さんを探して悪い妖怪のアジトにたどり着くというシナリオだったんだが 狼男に気づいても、身体能力に特化したこいつをとめることが出来ずに、そのまま娘さんが攫われるというのが俺が考えた流れだった。 だが現実は俺の予想を遥かに超えていた。 魔法使いが幻術の魔法で100トンの鉄球を狼男の頭の上に落としたんだ。 マナが疎の現代社会でも一瞬で動作なしで起動できるレベル(とにかく高レベルってこと。ルール的には問題ない)の幻術を 知力は10(一般人レベル)の狼男が見破れるわけもなく気絶。 一瞬頭が真っ白になったがそこはなんとかアドリブで、尋問される前に隙を見計らって脱出した狼男(もちろん娘も攫う)。 まあなんとかそこからは基本どおりの流れになったんだが、 そこでPCたちは娘の居場所を来歴感知か方向感知だがの妖術か魔法で調べることにした。 ここでも俺の予想を遥かに超える事態が。情報系の判定はGMがマスタースクリーンの裏で振るんだが、それがファンブル。 再び頭真っ白になった俺。 しかたなく正反対の方向を指示し、普通に手に入る情報でなんとか方向修正をして、ファンブったことを悟ってもらった。 PL全員から「おめーファンブルのタイミング悪すぎだろwww」とかいわれてみんなで大笑いしたが そのあとは魔法少女妖怪の50D爆発破壊光線が炸裂しBOSSを倒して娘さん助けて大団円でした。 ちなみに魔法使いの先輩は普通にいい人で、俺の和マンチの師匠さ! どっちかというと、ガープスの魔法の強さを意識していなかった俺が困ったチャン スレ182
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○作中最強時点の強さとする。 ○アニメやカードは、原作の描写と異なる部分があるので、原則的に無視。 まるかじりブック等の公式資料本は「考慮に入れる」が、絶対ではない。 ○基本的に、魔物は戦闘力重視、人間はどこまで魔物の力になりうるかを考慮。 (※千年前の魔物についての例外→レイラ、ツァオロン、デモルトの3体以外は、人間の力が無いものと考える) ○相手側の術や能力、素性についての知識は、互いに一切不明とする(コーラルQのみ例外)。 ○作中の描写に基づき、互いに全力で戦うものとする。 ○戦闘開始時の間隔は20m(開幕最大術に対応できる距離)。 ○勝利条件は、本を焼失させること(その行動は魔物、パートナーどちらでも可能)。 ○作中で使われなかった戦法でも作中で示された能力で可能な範囲ならば有りとする。 ○勝利条件を可能とするため、全ての魔物・パートナーはライター等の燃やす手段を持っているものとする。 〇ブログやSNS等で作者が出した設定は、原作の描写と明らかに矛盾しない限り原作の描写と同等の考慮材料となる。